毎日暑くてたまらない日が続いている。冷房がないと大変である。
節電の掛け声かまびすしい昨今だが、命あっての物種なので、我慢もほどほどにした方がいいだろう。
しかし、この冷房だが、暖房に比べるとかなり歴史が浅い物だ。
暖房と言うのは、いわば火の歴史と共にあった訳で、原人の頃からすると、数十万年の技術的蓄積の上に成り立っているわけだ。
ところが冷房となると、風通しを良くするとか、日陰を作ってやるとか、真に慎ましやかな工夫で長年やってきているわけである。
現在のように、電気や冷凍ポンプを使った空調技術が確立されるには、19世紀を待たなければならないのである。
まだ100年ちょっとの歴史しかないわけだ。
それにしても、暖房に比べて、何故こんなに発展に後れを取ってしまったのだろうか。
理由はいろいろあるのだろうが、大きな理由の一つは、近代以降の地球上で、冷房を必要とするところがあまりなかったということらしい。
ヨーロッパの先進地は、冷房が不可欠なほど暑い所はほとんどないと言うし、アジアやアフリカの暑い地域では昔ながらに昼寝をしたり、ひたすら我慢というところが多かったらしいのである。
夏がめちゃくちゃ暑いにもかかわらず近代文明化したところは、当初日本とアメリカくらいしかなかったらしい。
このような訳で、アメリカで19世紀に空調がようやく発明され、それが日本にも導入されたと言うわけだ。
冷房の歴史が短いのにはこんな理由があったわけである。

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